適切なドッグフードの選び方
ドッグフードは次の3つに分類・表示されています。
種類 | 目的 | 説明 |
---|---|---|
総合栄養食 | 主食用 | 総合栄養食と新鮮な水だけで、成長や健康維持に必要な栄養素を過不足なく摂取できます。総合栄養食と表示されたドライフード・缶詰の中から主食を選びましょう。 |
おやつ・スナック | 間食用 | 嗜好性の高く、いつもの食事より特別感のあるおやつは、しつけやお散歩時によく使われます。 |
栄養補完食 | 食いつき改善 | 食欲が落ちたときの食いつき改善目的で与えることが出来ます。 |
「おやつ・スナック」と「栄養補完食」は、栄養バランスを考えると主食としては適していません。必ず与える必要はありません与え過ぎは肥満や偏食などを招くことがあります。1日の必要接種カロリーの10%以内におさえ、与えた分だけご飯の量を減らしましょう。
この他にも、
- 子犬用・成犬用・高齢犬用など、ライフステージに合わせたドッグフード
- 肥満傾向用など、特別な栄養バランスのフード
- 病気になった時に治療の一環として処方する療法食
などのドッグフードがあります。
年齢や体型、健康状態などにより必要なカロリーや栄養素は違うので、愛犬に最適な栄養バランスのドッグフードを選びましょう。
また、
- 玉ねぎ
- チョコレート類
- ぶどう・プルーン
- いか、たこ
などの犬の身体に害を及ぼす食べ物は避けましょう。
ご飯の量
まずはパッケージに記載された給与量を目安にして下さい。
体重からご飯の量を求めるフードが多いですが、この体重は「理想体重」「目標体重」のことです。太っている場合、現在の体重からご飯の量を求めると、カロリーオーバーになることもあります。
カロリーの摂取量や消費量には個体差があるので、定期的に体重や体型の変化をチェックして、愛犬にあったカロリー量に調節して下さい。
1日に必要なカロリー量は1頭ごとに違うので、実際のご飯の量がパッケージに記載された量よりも20%程度増減することは特に問題ありません。
成長期(小型大は6ヵ月齢、大型犬は1歳ぐらいまで)のご飯の量は月齢・体重よって比較的細かく設定されています。体重の増加に合わせて調節をしましょう。
- 生後4〜5ヶ月
成長速度が速いので、栄養素を多く摂取する必要がある(成犬の約2倍) - 生後5ヶ月〜
成長速度が徐々に緩やかになり、栄養要求量も減ってくる
ご飯の与え方
成長段階によって食事の回数も変わってきます。
年齢 | 食事の回数 | 説明 |
---|---|---|
生後4ヶ月〜5ヶ月 | 3〜5回 | 1日に必要なご飯の量は多くても、1回の食事で多くは食べられません。1日の食事量を3〜5回に分けて与えるとよいでしょう。 |
生後5ヶ月〜成犬 | 2回程度 | 生後5ヶ月を過ぎると1日に必要なご飯の量が減るため、食事の回数も徐々に減らしていきます。成犬の1日の食事の回数は、2回以上がよいと言われています。 |
老齢犬 | 3〜5回 | 高齢になったら再び食事の回数を増やします。弱った消化機能にあわせて1日3〜5回に分けても良いでしょう。 |
フードの切り替えは、少しすつ混ぜながら、数日かけて変えていきましょう。急に変えてしまうと下痢や嘔吐をすることがあります。
大型犬種の場合は、一度に大量のご飯を食べると胃腸の負担となるため、1 日当たりの量を必ず数回に分けて与えることをお勧めします。急いで食べるとドッグフードと一緒に大量の空気を飲み込み、やはり胃腸の負担となります。
ゆっくりと落ち着いた環境で食べられる配慮をし、食事の前後の激しい運動は避けたほうがよいでしょう。
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