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不妊手術をする意味

不妊手術を受けた猫は、メスは39%・オスは62%寿命が長くなるといわれています。

予防学的な理由

不妊手術をすることによって多くの病気の予防や緩和になるため、より健康的に長生きすることができます。

性別予防できる病気
メス猫♀卵巣子宮疾患(子宮蓄膿症、子宮内膜症、子宮がん、卵巣がん)、出産時の産科疾患、持続性発情
オス猫♂睾丸腫瘍(セルトリ細胞腫、間細胞腫)、精巣上体腫瘍、前立腺肥大
オスメス共通乳腺腫瘍、ウイルス性疾患(白血病、猫エイズなど)

遺伝学的な理由

近年数々の「遺伝病」が、様々な猫種で認められています。
子孫に必要でない遺伝子が伝わるのを防ぐために、計画的な繁殖につとめることが大切です。

社会的な理由

猫の場合、人間や犬のように定期的な排卵や発情出血はなく、交尾による刺激で排卵がおこります。そのため1回の交尾でほぼ100%妊娠し、平均で6匹出産します。

毎日たくさんの猫が生まれている反面、多くの猫が処分されています。
こういった過剰繁殖問題や飼主の飼育放棄の問題などを解決するためには、不妊手術が最も効乗的であると考えられます。

平咸30年度の全国の犬猫殺処分数は約38000頭という報告が出ています。
そのうち、猫の殺処分数は30000頭です。
減少傾向にはありますが、犬ほどではなく、現実に数万頭の猫が処分されていることをもっと意識しなくてはいけないのではないでしょうか。

行動学的な理由

性ホルモンに起因するストレスから開放されて、行動が安定し、性質がおだやかになります。

  • オス猫:他猫への攻撃行動、尿マーキング、放浪が明らかに減少します
  • メス猫:発情期の放浪、尿スプレー、特有の鳴き声、攻撃性などを防ぐことが期待できます

性ホルモンによる行動がある期間続くと大脳で学習されるため、不妊手術では完全に消失できないこともありますが、効果的に軽減することはできます。学習前の不妊手術はより効果的です。

不妊手術をしても、生まれもった性格は基本的には変わりません。

不妊手術が猫に与える影響

肥満

術後、ホルモンの変化により基礎代謝が下がり、必要なカロリーが15〜20%減少することがわかっています。テリトリー意識が弱くなることにより運動量が減少するなど、生活パターンの変化も原因となります。

ご家庭で体重管理をしていただければ特に問題はありません。

ホルモン反応性の皮膚炎

性ホルモン反応性の皮膚疾患と不妊手術との関係は証明されていません。

体の成長に与える影響

オス猫の尿道の直径は不妊手術による違いがないことが報告されています。

不妊手術をする時期

子猫はいつから?

初回発情を迎える生後6ヶ月ころが目安です。

メス猫の場合、初回発情前に避妊することで91%の乳腺腫瘍を予防できます。

オス猫の場合、初回発情前に去勢することで、尿スプレーや猫同士のケンカなどの問題行動が軽減できると言われています。

成猫は何歳まで?

10歳を超えても問題なく不妊手術を成功した子もいますが、5歳以上の猫は、より詳細な術前検査を行った方が安心です。

不妊手術を考えているのであれば、愛猫の体力のある若いうちに手術を行う方がよいでしょう。

避妊手術の場合

不妊手術による猫の乳腺腫瘍予防効果

6ヶ月齢まで・・・91%
7〜12ヶ月齢・・・86%
13〜24ヶ月齢・・・11%
24ヶ月齢以降・・・0%

猫の乳腺腫瘍のほぼ90%が悪性です。

去勢・避妊ともに

生後7ヶ月齢で不妊手術をした猫では、オス・メスともに手術をしていない猫よりも友好的で、猫どうしの攻撃行動は少ないと報告されています。

不妊手術の流れ

手術の時期については、発情がはじまる生後6ヶ月~7ヶ月が目安です。

メス猫の避妊手術は、両側の卵巣と子宮を摘出します。
オス猫の去勢手術は、両側の睾丸を摘出します。

1.ご予約

基本的に不妊手術は予約制となっております。すぐに手術をしたい方も、手術をしようか悩んでいる方も、まずは診察をご予約ください。

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まずはお気軽にご相談・ご予約ください。

2.事前検査(術前1週間)

手術の約1週間前に、術前検査として身体検査や血液検査、レントゲン検査を行います。検査結果によっては、手術をお見送りする可能性もあります。

3.手術前日

手術前日の24時以降(当日午前0時以降)は食べ物を与えず絶食してください。もし何か食べてしまった場合は、必ずスタッフまでお申し出ください。(水分は与えて頂いて構いません)

4.手術当日

当日はお昼頃に手術を行いますので、午前中のご来院をお願いしております。(ご予定が合わない場合はご相談ください)

5.お迎え

手術終了から5時間ほどで麻酔が切れます。特に問題がなければ当日夕方以降にお迎えいただくことが可能です。

担当獣医師より術後の注意事項等をご説明させていただき、退院となります。

6.抜糸(術後1週間)

傷口が完全にふさがるまではエリザベスカラーは外さないでください。もし傷口が開いてしまった場合は、すぐに担当獣医師にご相談ください。

抜糸時期の目安

  • 去勢手術(オス♂)の場合:1週間以降
  • 避妊手術(メス♀)の場合:10日以降
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術後の注意事項について

術後2週間ほどは、よく見守ってあげてください。また、以下の注意事項をお守りいただき、何か異変があればすぐに当院までご連絡ください。

  • 食事は麻酔が切れてから少しずつ与えてください
  • 傷口を舐めさせない濡らさないようにしてください
  • 術後1週間程度は、運動を控えて安静にしてください

不妊手術の料金

下記料金には、麻酔費用・手術費用が含まれています。

避妊手術♀の費用27,000円
去勢手術♂の費用17,000円

※5歳以降の子や持病がある子は、別途で検査が必要となる場合もございます。
※妊娠時の避妊または潜在精巣の場合は、別途費用が必要となる場合もございます。

不妊手術をしない方法について

オス猫の去勢では、手術以外の方法はありません。

メス猫の避妊では、ホルモン剤の注射や皮下への埋め込みなどの方法はありますが、効果の続く期間が限られており、深刻な副作用も報告されています。

現在のところ、最も安全で恒久的な不妊方法は外科手術のほかはありません。

不妊手術に関するQ&A

手術をしないで不妊する方法はある?

オス猫の去勢では、手術以外の方法はありません。
メス猫の避妊では、ホルモン剤の注射や皮下への埋め込みなどの方法はありますが、効果の続く期間が限られており、深刻な副作用も報告されています。
現在のところ、最も安全で恒久的な不妊方法は外科手術のほかはありません。

手術後に性格が変わるって本当?

性ホルモンによる本能的な行動は減少するため、行動パターンの変化はあるかもしれません。しかし、性格が変わってしまうことはないでしょう。

日帰りで手術できますか?

当院では、基本的に日帰りで避妊・去勢手術を行うことが可能です。ただし、事前検査は必要となります。また、担当獣医師の判断で入院いただく場合もありますので、ご承知おきください。

ペット保険は適用できますか?

乳腺腫瘍などの治療として手術を行う場合を除き、避妊・去勢手術は補償の対象外となるペット保険が多いようです。詳しくはご契約中の保険会社へお問い合わせください。

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